上行寺 旭之祖師 日蓮宗 示迹山

上行寺ブログ

立教開宗と旭之祖師と上行寺

本日4月28日は「立教開宗」のご聖日です。

立教開宗とは?

→慶長5年(1253)4月28日、宗祖日蓮聖人が安房国清澄山の旭森(あさひがもり)山頂に立ち、太平洋から昇る朝日に向かって声高らかに「南無妙法蓮華経」と初めてお題目を唱え、法華経弘通の誓願を立てられた。これを以て、日蓮宗開宗の日とされている。

上行寺の本堂に奉安されている祖師像(日蓮聖人像)は、この立教開宗の際のお姿を表したご立像です。

祖師像は座っているお姿が多く、ご立像は珍しいお姿だと思います。
(住職の感想)

この祖師像は『旭之祖師』といい、江戸時代後期の作です。
旭之祖師は朝日に向かって合掌しお題目をお唱えした故事に則り、実際に口元が少し開いているおります。

安政5年(1858)11月21日の鰯ヶ島(いわしがしま)だんだん小路より出た「鼻くた火事」によって近隣94軒が類焼した際、当山も焼失し、御本尊・古文書等全て焼失してしまいましたが、この祖師像のみ28世日経上人が持ち出し難を逃れましたという逸話が残っております。

この旭之祖師は古来より信仰を集め、大切にされてきました。

“旭之祖師”は現在上行寺の通称となっております。

日蓮聖人が朝日に向かってお題目をお唱えしたように、上行寺本堂は東向きで“旭之祖師”は朝日に向かって合掌しております。

現在は防犯上の理由から本堂正面は締め切っており、法事や各種法要・イベントなどの際しか堂内でお参りが出来ません。

機会がありましたら、皆さまには旭之祖師を直に拝していただければと考えております。

その際は、ぜひ足を運んでみてください。

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