上行寺 旭之祖師 日蓮宗 示迹山

上行寺ブログ

8月 盆とご縁と荒祭 ①

8月も残り1週間余り・・・
暑さは相変わらず衰えることなく、”残暑”という言葉で表すには厳しい日々が続いています。
いつになったら涼しくなるのか?
本当に秋は来るのか?って感じです。

「暑さ寒さは彼岸まで・・・」
先人たちの言葉通りになるのか?
早く涼しさを実感できるようになりたいです・・・

灼熱の8月

今年の8月はお寺としては本当に”暇”だった・・・
と言うのも、、、
例年に比べて年回忌法要が少ない、例年の半分ほどだった。
この暑さを見越して早めに法事を実施した方もいますし、この暑さで断念した方もいるでしょう。
「ぜひお墓参りにお越しください!!」
と言えるほどの気候ではありません・・・

むしろ、、、
「朝早くか夕方とか、少しでも涼しい時間帯にしてね!無理しなくて良いから!!」
と伝えていました。
「お墓参りや年回忌法要をして暑さで体調が崩れるくらいなら、家でゆっくりしている方がご先祖さまも安心しますよ!」
って言うことが僧侶として正解なのかはわかりません。
ただ、何でもそうですが無理は禁物です。

お年寄りがおひとりでお参りされる方が多いので、この暑さは本当に心配になります。
”無理のないお参り”をこれからも周知していきたいと思います。

8月盆

今年も何とか無事に終えることが出来ました!
棚経の軒数的に多くありませんが、移動距離があるので、なかなかまとめることが難しい。
やはり3日かけて廻らないと終わらない・・・

⇩は15日の静波海岸

THE夏休み!!って感じ。平和でなにより・・・
毎年この光景を見ながら運転してます。

今年もハプニングあったり、勘違いでご迷惑をお掛けしたり・・・
来年の反省とします。
皆様お世話になりました!

ご縁と荒祭

毎年8/12~13は焼津が一番熱くなる日、「東海一の荒祭」として知られる『焼津神社大祭 荒祭』が行われている。
⇩荒祭とは?
焼津神社大祭 荒祭(あらまつり) | 焼津神社

ここ数年は、子供たちを連れて12日にお参りして屋台を楽しむことが恒例となっていた。
しかしながら、、、
今年は違った・・・

奉仕する側になったのである!!

7月のお盆の頃、ある方から「息子さんに出てもらえないか?」というオファーをいただいた。
ちょうど8月の盆時期は焼津招待が冬開催となったこともあり、サッカーがお休みになることがわかっていた。

「なぜ息子に??」
と思い、事情を聞いてみると、、、
子供が減ってきている中で、希望者が減ってきていたそうだ。
そこにコロナ禍が直撃し、祭に関わる面倒を嫌う保護者や祭自体に魅力を感じない人も増え、希望者が激減してしまったとのこと・・・
そんな訳で白羽の矢が立ったのが息子だったようです。

昔は参加したい子ばかりだった気がするし、華やかなイメージしかなかったので、現状を聞いて驚きでした。

ただ、なかなかお寺の子が出るっていう話は聞いたことがなく、
「お寺の子だけど大丈夫?」
という疑問が・・・
それについて聞くと、
「大丈夫!全く問題ないです!」
という力強い(??)返答があった。

そんな訳で本人に確認してみると、
「出たい!やりたい!」
との返事。

それなら奉仕する役の相方を探してきなと伝えると、
同級生に声を掛けて相棒もGetしてきた・・・

そんな訳で急遽ではあるが、大祭奉仕が決まった。

この話が来た時点で、ある意味”ご縁”があったということ。
息子はその”ご縁”を自らの意思で受けたのです。
ある意味凄いことだし、勇気あるな~!って思いました。
なんせ、祭の”ま”の字も理解していない子なのに・・・

何をやるかもわかっていないのに「やる!!」という決断をしたのです。
そうなれば親も覚悟を決めるしかありません・・・

そこからは、、、
・組寺の施餓鬼会出仕
・日々の法務
・息子のサッカー遠征準備、送迎&付き添い
・娘のミュージカルへ向けての練習送迎や準備
などなど、怒涛の日々・・・

祭りに関しては全てが初めてのこと。

衣装の着方もわからない。草鞋の付け方もわからいない。
本当にわからないことだらけ・・・

⇩四区の皆さんに教えてもらう

⇩草鞋の加工は友人に助けてもらい・・・

竹は見よう見まねで作ってみる・・・

当日必要になるかもしれない物、熱中症対策も考えて買い出しも前日までに済ませ、ついに当日を迎える・・・
次回に続く・・・

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