上行寺 旭之祖師 日蓮宗 示迹山

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彫刻チャレンジ 第2話

前回→彫刻チャレンジ 第1話 | 静岡県焼津市にある日蓮宗示迹山上行寺(じょうぎょうじ) (jogyoji.jp)

スタート


木材の調達はあてがあった。
檀家の大工さんに相談してみようと決めていた。
事情を話すと、すぐに木材を用意して下さった。
しかもしっかりと目安の大きさにカット済みの角材で・・・
本当に助かった。
 

図面は友人父を頼った。
こちらは自身が使っている彫刻の本を貸して下さった。

あとは道具である・・・
幸いだったのは、以前消しゴムはんこを作るときに彫刻刀セットをいただいていたこと。
これは妻の友人のお子さんが不要になったものだった。

ノコギリは寺にある。
 
「ノミも貸そうか?」
と大工さんが言ってくれたが、こちらはお断りした。
本職の道具をお借りするのは忍びないし、恐縮だった。
それに、
まず私が扱えるかが分からない・・・

そんな訳で、、、
とりあえず道具は“あるものを使う”ということでスタートを切った。
 
彫刻の仕方は本とYouTubeで確認した。
 
余談だが、こんな時にYouTubeは本当に便利!
本や写真では分からなくても、映像(動画)ならよく分かる。
魚のさばき方もYouTubeを見ながらやっている。
自分の欲しい情報がすぐに動画で見られるのは、本当にありがたいことである。

手を付ける・・・

まずは角材に下書き!
友人父に借りた本の通りに角材に下書きをしていく・・・
 
不要な部分を黒く塗り、四面全てに書き込んでいく。

下書きを書き終えると大黒天の輪郭が現れる。
まったく彫ってもいないのに、すでにちょっと“仕事した感”さえ感じるから不思議である・・・
 
下書きを終えて、この後の長い道のりの第一歩を踏み出したのであった・・・

刃を入れる

下書きが出来たことで、実際に刃を入れる段階になった。
 
実際に「刃を入れる」と言っても、どのようにしていくのが良いのか分からない。
YouTubeなどで見ると“ノミ”を使って粗彫りをしている。
でも、ノミはない。
 
仕方ないのでノコギリを使って不要な部分を削ぎ落としていくことに・・・

失敗した時のために、下書きぎりぎりにせずに多少の余裕を残して切っていく。
木材に対して斜めに刃を入れていくのは難しいなと改めて感じた。
それに、、、
刃が入らない場所はどうするか?
問題に直面した・・・
 
そこで、
『電動彫刻刀』を購入した!
 
これがあればノコギリでは難しい加工も出来るし、作業時間の短縮にもなるのではないか!?
実際に使ってみると、、、
なかなかの騒音、
それに簡単に彫っていけるので彫りすぎてしまう・・・
要は上手く使いこなせないのである。
 
結局最低限の使用に留めて彫刻刀を使っていくことにした。
 

おかげで形にはなってきた。
ノコギリだけではこうはいかないので、作業は捗った。

電動彫刻刀の出番はこれで終了。

8,400円余りも費やしたのだが、
現在も新たな使い道は見つかっていない・・・
 
次回に続く・・

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