上行寺 旭之祖師 日蓮宗 示迹山

上行寺ブログ

新たな年を迎えて・・・

明けましておめでとうございます。

令和5年元旦を迎えました。
上行寺では朝6時から『元旦祝祷会』を行い、ご参列の方々と共に新年最初の法要を終えました。
焼津は穏やかな朝で少し曇がありましたが、七時過ぎには本堂が朝日に照らされました。

今日の穏やかな朝のように令和5年も穏やかな1年になってもらいたものです。

さて、令和5年最初の掲示板の言葉は、、、

多欲の人は苦悩が多い
小欲の人は苦悩が少ない
足るを知るならば
心ゆたかになる

『少欲知足(しょうよくちそく)~少欲にして足るを知る』
この教えは、法華経の普賢菩薩勧発品(ふげんぼさつかんぼっぽん)第二十八の中で、お釈迦様が普賢菩薩に説かれた教えです。
 
この小欲知足の教えはご存じの方も多いでしょう。
 
欲というものは際限がありません。
際限がないからこそ、欲は成長の糧となるだと思います。
 
例えば、
子どもがサッカーを始めたとしましょう。
 
はじめは上手く前に蹴ることも出来ず、ドリブルも出来ません。
そこで「もっと上手くなりたい」という欲(この場合は向上心)が上達への原動力となります。
1つの目標が達成されても、また新たな目標に向かう・・・
「もっと上手くなりたい」という気持ちが悩みや壁を生みます。
その苦悩を乗り越える、その繰り返しがサッカー選手としての成長であり、子どもの成長です。
 
もし、
「これで満足」と思ってしまったら、そこで成長は止まってしまいます。
 
“欲”が全て悪い訳ではありません。
様々な“欲”がなければ人は成長出来ませんし、生きていけません。
 
大切なのは、
“欲”をコントロールすることです。
 
・欲にまみれて犯罪に手を染める
・我欲のために他人を傷つけ不幸にする
・際限のない欲によって我が身を滅ぼす
 
これらは典型的な悪い欲、こんな欲はダメです!
 
悪い欲に執着せず、向上心や成長を促すような欲と上手く付き合っていきたいものです・・・
 
強欲は身を滅ぼします。
 
時として大いなる欲も必要な場合もありますが、
「ほどほど」や「良い加減」を心掛けていきましょう!

本年も何卒よろしくお願い申し上げます。


~ 今月の予定 ~

1日朝6時~ 元旦祝祷会
12日 13時~ 身延講
15日(日) 9時~ 星祭り 
15日(日) 13時頃~ 除厄開運水行
15日(日) 14時~ 大黒祭 開運祈願祭
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