上行寺 旭之祖師 日蓮宗 示迹山

上行寺ブログ

7月盆 無事終了・・・

昨日15日をもって、令和4年7月盆の棚経が無事終了しました。

思い起こせば、一昨年は棚経中止し代わりに墓経。
昨年は県外のお手伝いの僧侶を呼ばず、棚経の日程を延長して対応。
 
今年は感染状況も落ち着いていたので例年通りの棚経に戻しました。
 
ところが、直前になって感染が急拡大・・・
感染者が急増しました。
 
そのような状況でしたが、檀信徒の皆様のご理解とご協力により、無事滞りなくお盆の諸行事を終えることが出来ました。
 
ありがとうございました。

棚経は各家のご自宅に伺ってご供養することも大切ですが、お目にかかってお話をすることも重要です。
何気ない世間話や、仏事に関する疑問や様々な心配事など、気軽に話をする大切な機会だと再認識いたしました。

今年は過去最速の梅雨明けで暑いお盆になるかと思いきや、、、
まさかのお盆時期に雨マークばかり・・・
 
梅雨に戻ったかのような天気予報で大変心配していました。
しかし実際に雨だったのは12日と15日のみでした。

凄く助かりました・・・

14日夕方からは恒例の“御塔所参り”
 
夕方から雨予報だったこともあり、、、
 
15時には多くのお参りの方々が・・・
 
結局15時頃から墓経を始めました。

早くからお参りが多かったこともあり、19時半を過ぎると人もまばらとなっていました。
 
結局心配していた雨には降られることなく、大変大勢の方々にお参りいただきました。

数年前に小学校高学年?中学生?のお子さんに、
「なんで14日にお墓に来るの?」
と質問されました。
 
御塔所参りは、、、
昔からの焼津の習慣で、7月14日の日暮れから夜にかけて家族で自分の家のお墓や親戚のお墓などをお参りするお盆の風習です。お墓の前では松明を焚き、僧侶の読経とともにご先祖にお参りします。
 
しかし、、、
なぜ14日なのか・・・
 
もうこれは昔からの風習だからとしか言いようがありません。
 
ご先祖様をお迎え行くのであれば、お盆のはじめに・・・
お送りするのであればお盆終わりにすれば、、、
と思ってしまうのですが、そうではないんです。
きっとお盆まっただ中の14日にお墓にお参りすることに意義があるんです。
 
焼津のお盆の風習。
それも7月盆だけ、旧の焼津の町のお寺でのみ行われる風景・・・
 
これを続けていくことが次世代への信仰の継承に繋がっていくはずです。
 
毎年7月14日のこの風景を過去のものにしないようにしていきたいものです・・・
 
 
そしてお盆、、、
 
最近はお盆の棚経をやめてしまう寺院も増えてきたようです・・・
 
お宅にお伺いして、
 
「よく来てくれた、待ってたよ。」
 
という言葉を聞くと、本当に来て良かったと感じます。
 
その言葉が聞ける限りは、、、
 
これからも毎年頑張ります!
 

前へ 上行寺ブログTOPへ 次へ